放射線(X線)被ばくについて

当科の特色

当院の設立理念でもある、高度医療機器(CT・MRI・血管造影装置等)を設置・運用し、地域に最大限の貢献ができるように取り組んでいます。

主な対象疾患

外傷

全身のあらゆる損傷部位・程度を3D画像含めて、迅速に診断します。

脳神経疾患

新しいCT/MRIを必要に応じて用いて、迅速かつ的確な画像情報を提供し診断します。

がんなどの腫瘍

病変の有無・進行度(転移の有無など)の診断や、術前のナビゲーション画像作成などを行い、適切な治療へ導けるような画像情報を提供します。また、CTを見ながら腫瘍に針を刺して細胞を取る検査(CT下生検)も行います。


→紫色(大腸がん)と、その腫瘍を栄養する下腸管膜動脈を描出

炎症性疾患

肺炎をはじめ、全身の様々な炎症性疾患の病気の広がりや重症度を含めた診断に寄与します。

腹部救急疾患

消化管の穿孔など、早急に対処しなければ命に係わる疾患等の診断を迅速に行います。

血管の疾患

大動脈の破裂や瘤などの診断のほか、末梢動脈の狭窄・閉塞など、高度な技術を用い、3D画像含めて診断します。


閉塞性動脈硬化症の症例で、閉塞した両側の浅大腿動脈の様子と、発達した側副路血管の様子が描出

その他、全身のあらゆる疾患

CT/MRIを中心とした有用な画像診断を行います。

動脈塞栓術

緊急かつ重篤な、出血性の病変に対し、カテーテルを用いて塞栓・止血術を行います。肺からの喀血・外傷に伴った臓器損傷や骨盤骨折など・肝臓がんの破裂などが対象です。


肝損傷症例 矢印が出血点

止血後

診療体制

現在常勤医1名非常勤1名で診療しています。莫大な量の画像診断を行っていますが、緊急性や地域性を踏まえつつ、迅速かつ正確な画像診断を提供できるように努めています。
夜間・休日については、当直医が対応しますが、当直医が判断に迷う際など、放射線科医宅での読影体制を整えており、24時間365日可能な限り対応できるようにしています。カテーテル治療も同様です。

診療方針

画像診断に際しては、各種診療ガイドラインに準拠して、EBM(Evidence Based Medicine)に基づいた診療を行い、造影剤使用など副作用の出る可能性のある検査については、十分なインフォームド・コンセントのうえに施行しています。また、放射線被ばくについても高度な技術を使いつつ、必要最低限の被ばくで済む様に心がけています。

外来診療案内

月~金の午前中に外来診療を行っており、原則紹介制・予約制です。尚、急患に関してはこの限りではありません。
診察日・担当医師一覧

スタッフ

三木 徹生(ミキ テッショウ) 部長

鹿児島大学 平成5年卒

[指導医・専門医・認定医]

  • 日本医学放射線学会放射線診断専門医
  • 鹿児島県医師会認定かかりつけ医

[所属学会]

  • 日本緩和医療学会
  • 日本医学放射線学会
  • 日本腹部救急学会
  • 日本血管造影インターベンショナルラジオロジー学会

[その他]

  • 鹿児島緩和ケア・ネットワーク(発起人・事務局長)
  • 鹿児島がん対策推進協議会(委員)

診療実績

年度 2017 2018 2019 2020 2021 2022
CT 7586 7392 7659 6588 6424 6615
MRI 2870 2949 3060 2906 3065 2916
緊急塞栓術 8 5 1 2 4 6