脳外科:診療実績

当脳神経外科では、脳血管障害、頭部外傷、良性脳腫瘍、機能的脳神経外科疾患などに対し手術を中心に診療を行っています。
また脳動脈瘤、脳梗塞に対して、症例によっては脳血管内手術を行っています。
手術は原則として低侵襲(小開頭)、無剃毛、また新しい術後創傷管理(無消毒、早期洗髪)により早期離床を目指します。
回復期リハビリテーション病棟、リハビリテーション専用施設が院内に併設され、スタッフ、設備が充実しており、急性期から積極的なリハビリテーションが可能です。
川内市医師会を中心とする病診連携、病病連携が充実しており、急性期から慢性期までの地域完結型の脳卒中診療体制が整っています。

スタッフ

■田實 謙一郎(タジツ ケンイチロウ):副院長兼総合リハビリセンター長
鹿児島大学 平成元年卒
[専門医]
・日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
・日本脳卒中学会脳卒中専門医
[所属学会]
・日本脳神経外科学会(評議員)
・日本脳卒中学会
・日本脳卒中の外科学会
・日本脳神経外科コングレス
・日本脳神経血管内治療学会
■久保 文克(クボ フミカツ):医長
鹿児島大学 平成16年卒
[指導医・専門医]
・日本脳神経外科指導医
・日本脳神経外科専門医
・日本脳神経血管内治療専門医
[所属学会]
・日本脳神経外科学会
・日本脳神経血管内治療学会
・日本脳卒中学会
・日本脳神経外科コングレス学会
■駒柵 宗一郎(コマサク ソウイチロウ)
長崎大学 平成25年卒
[所属学会]
・日本脳神経外科学会

手術件数

年度 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27
破裂脳動脈瘤 26 24 20 24 21 25 22 13 25 23
未破裂脳動脈瘤 13 12 12 8 5 11 18 17 16 13
脳腫瘍 6 9 4 6 2 6 10 8 7 7
神経血管減圧術 5 7 6 5 4 3 3 2 2 1
その他 96 83 90 92 111 80 76 77 77 71
総数 146 135 132 135 143 125 129 117 127 115

脳動脈瘤手術件数

主な診療内容

当院脳神経外科においては様々な治療を行っていますがその中で特徴的なものについて以下に説明します。

●クモ膜下出血
[原因]主に脳動脈瘤(稀に脳動静脈奇形や腫瘍)が破裂することによって起こります。
[症状]突然の激しい頭痛(特に後頭部痛)、嘔吐、意識障害
[診断]頭部CT。頭部CTではっきりしない場合腰椎穿刺を行い脳脊髄液を調べることがあります。クモ膜下出血と診断されたら引き続き造影CTを行い脳動脈瘤の有無、部位、形状、大きさを診断します。
[治療]出血源である脳動脈瘤に対して原則としてクリッピング術(脳動脈瘤をクリップで閉塞する)を行い、手術が困難なものなどに対してはコイル塞栓術(足の動脈からカテーテルを入れて動脈瘤の中をコイルで塞ぐ)を行います。

●脳動脈瘤(未破裂)
脳ドックや他の病気の診察でたまたま見つかることが多いです。破裂するとクモ膜下出血を起こすのでその前に治療します。
[症状]神経や脳を圧迫して症状を出すもの以外は無症状です。
[診断]MRA(MRIの機械で脳動脈を調べる方法)で見つかり、最終的には造影CTで診断します。
[治療]当院ではクリッピング術を行う場合が多いですが、コイル塞栓術も行います。


クリッピング前(中大脳動脈瘤)

クリッピング後

●顔面けいれん
[原因]頭蓋内の動脈が顔面神経を圧迫することにより起こります。
[症状]自分の意志と関係なく勝手に顔面、特に目の周りの筋肉がピクピクしたり歪んだりします。
[診断]顔の動きを見ることで診断できます。その後MRIで原因となる血管を調べます。
[治療]薬物療法、注射、手術とありますが、当院では手術を行います。全身麻酔をかけて耳の後ろに小さな穴を開け、顔面神経に食い込んでいる血管を外して移動固定します。

●三叉神経痛
[原因]頭蓋内の動脈が三叉神経を圧迫することにより起こります。
[症状]歯磨き、洗顔、咀嚼などにより、突然激しい痛みが顔面に走ります。歯茎、頬、口の周りの痛みであることが多いです。痛みが数秒から1分程度と短いのが特徴です。
[診断]痛みの性質(時間が短い、発作のような激しい痛みなど)を詳しく聞くことと、MRIで原因となる血管を調べることで診断します。
[治療]薬物療法、ブロック注射、手術とありますが、当院では薬物療法と手術を行います。手術は全身麻酔をかけて耳の後ろに小さな穴を開け、三叉神経に食い込んでいる血管を外して移動固定し、三叉神経を真っ直ぐにします。


前下小脳動脈(移動前)

移動後

当院脳神経外科における特徴的な診療

●小開頭脳動脈瘤手術
顕微鏡手術の発達により脳神経外科における手術侵襲は極めて小さなものとなってきています。当院脳神経外科では大半の症例において低侵襲手術を実現すべく、無剃毛、小さな皮切、小さな開頭を心がけています。以下のその代表的手術である脳動脈瘤のクリッピング術を紹介します。


前交通動脈瘤クリッピング

人差し指大の開頭

術後頭部単純X線撮影
右側頭部に直径3×5cm程度の小さな開頭

これまでに紹介された記事等

●医者がすすめる専門病院〜熊本・鹿児島〜.381p.2003年9月18日ライフ企画
●読売新聞.主要病院の脳動脈瘤の治療実績.2007年6月3日
●HP:新しい創傷治療〜夏井睦 http://www.wound-treatment.jp/next/wound271.htm


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