消化器内科:診療目標

当科では内視鏡を中心とした消化管疾患(食道・胃・十二指腸・大腸)の診断・治療と腹部エコー・腹部CT・腹部MRIのほか特殊画像器機(超音波内視鏡検査)を用いた肝胆膵疾患の診断・治療など腹部臓器の疾患診療を地域の医療機関と連携しながら行っていくことを目標としています。また、同時にドック科としての役割も担っており、胃透視読影や上部消化管内視鏡検診なども行い、このような検診業務を通じて薩摩川内地区の健康増進に少しでも貢献できればと思っております。

スタッフ

■隈元 亮(クマモト リョウ)
鹿児島大学 平成14年卒
[専門医・認定医]
・日本肝臓学会肝臓専門医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本内科学会認定内科医
[所属学会]
・日本内科学会
・日本消化器病学会
・日本消化器内視鏡学会
・日本肝臓学会

診療内容

月・水・金曜日の午前中は初診及び再診外来と午後から大腸内視鏡検査及び特殊検査を行います。火・木曜日は終日検査日として午前中は上部消化管内視鏡検査、午後は大腸内視鏡検査及び特殊検査を行っております。しかし、早急に検査の必要がある患者さんの場合には、検査日以外にでも検査を行う体制でおります。

私たちが診療を行っていく消化器疾患は、大きく腫瘍性疾患(良性・悪性腫瘍)、炎症性疾患(急性,慢性)に分けられています。腫瘍性疾患は悪性腫瘍疾患として食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、膵臓癌,胆道癌がその対象となり、また良性腫瘍性疾患として胃ポリープ、大腸ポリープ、胆嚢ポリープなどであろうと思います。炎症性疾患としては、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、腸炎、肝炎、胆嚢炎、膵炎などが主な疾患です。

その他、胆石症、膵石症などや肝炎から肝硬変さらには食道静脈瘤といった疾患も診療しております。
このような疾患診療を行うにあたって内視鏡検査・治療の役割は特に大きいと感じております。

  H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
上部消化管内視鏡検査 1052 1148 1160 1091 1284 1413 1173 812
大腸内視鏡検査 440 504 502 463 399 475 379 269
超音波内視鏡検査 45 49 50 111 125 118 85 43
ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)
胃・食道
16 14 12 14 24 23 9 0
ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)
大腸
0 2 1 0 3 1 0 0
食道静脈瘤治療(EIS、EVL) 16 10 11 3 9 38 1 0
ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影) 112 137 100 200 147 177 126 26
EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引術) - - - 4 8 6 0 0
EUS-CD(超音波内視鏡下膵仮性嚢胞ドレナージ) - - - 4 1 - 0 0
PEG造設 27 26 35 53 37 19 10 1

通常内視鏡検査に比べ、治療検査件数の割合が大きく、これは地域の関連医療機関で定期検査を行い、当科紹介いただいて治療検査を担うといった連携が出来ているためと感じています。

このほか、慢性肝炎に対するインターフェロン治療、経皮的な胆道のドレナージ、さらに外来癌化学療法室を利用し、癌患者さんの生活の質(QOL)を考慮した外来癌化学療法も行っています。

病棟診療に関しましては、外科との混合病棟を主体としており、外科との密な連携をもって診療にあたり、また、外科・放射線科との合同のカンファレンスを通じ、診断治療について様々な観点から診るように努力しております。入院加療に関し、特にポリープ切除は基本的に日帰り治療とし、その他の内視鏡的止血術後、あるいは内視鏡的結石除去、内視鏡的な減黄術後なども特に合併症がなければ、早期から摂食して頂き、経腸での栄養環境を利点としまして早期退院を目指します。基本的にはガイドラインに沿った形あるいはエビデンスに基づいた治療を行うように心がけております。

一方で、ドッグ科として、昨年は548名の読影に携わり、判定を行ってまいりました。最近では、透視よりも内視鏡検診の割合が増えてきており、苦痛の少ない内視鏡検診を目指し、検診精検受診率の低い今の癌検診の不足な点も補うべく、細径の内視鏡検査も導入しました。早期癌発見の為にも、精検受診率の向上を目指し、精密検査である内視鏡受診の必要性の啓蒙につながればと考え努力しています。


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