CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)検査・概要


最新型CT装置(64列VCT)

ベッドに横になって頂き、体の周りからX線を当て、輪切りになった体の画を作って診断する検査です。

[検査前の注意事項]
検査する場所に着用している金属類などを外して頂きます。
妊娠している方やその可能性のある方は検査前、担当医又は放射線技師にお知らせください。

●最新型CT装置(64列VCT)
常に動いている心臓の表面を走行する冠動脈(心臓の血管)は、従来のCTでは検査できませんでしたが、冠動脈の造影検査が可能となりました。


MRI(Magnetic Resonance Image:磁気共鳴画像)検査・概要


最新型MRI装置(SIGNA HDxt1.5T)

強い磁場の中で人体に電磁波をあて、体内から得られた信号をコンピュータで処理し、画像化する検査です。

[検査前の注意事項]
以下に該当する方は検査できない場合があります。

  1. ペースメーカーを植え込んでいる方
  2. 体内にクリップや人工関節などの金属類を埋め込んでいる方
  3. 妊娠してから2〜3ヶ月程度の方
  4. 閉所恐怖症の方

上記に該当する方は検査時に担当医または担当放射線技師へご相談ください。

[食事について]
撮影する場所や造影剤の使用の有無によって異なりますが、体幹部の場合は検査当日の朝食から絶食となります。

●最新型MRI装置(SIGNA HDxt1.5T)
従来のMRIでは検査できなかった全身領域の撮影をより高画質に短い撮影時間で提供できるようになり、また、協力を得にくい小児の患者さまの体動を検査部位によっては劇的に抑制することができます。


CTおよびMRI検査の造影剤について

造影剤は、通常静脈から注入していきます。造影剤を使用することによって、血管の状態、臓器・病変の血流状態、他の臓器・組織と区別しやすくなり、病気がみつかりやすくなるため、必要に応じて造影剤を使用して検査を行います。

次のことに該当する方は事前にお知らせください。

  1. 以前に造影剤を使用した時に、具合が悪くなった方
  2. 喘息のある方
  3. 腎障害のある方

また造影剤の使用に対して検査前に諸注意を説明し、同意書の記入をして頂きます。

造影剤の副作用

副作用の頻度は全体の3%と言われています。
症状としては、皮膚症状(発疹、発赤、蕁麻疹)、消化器症状(悪心、嘔気、嘔吐)など軽度なものです。
非常に稀ではありますが重篤となる場合がありますが、副作用が生じた場合、医師及び看護師などスタッフが迅速に対応致します。

CT及びMRI検査における違い

  CT MRI
長所 ●広い範囲の撮影が短時間で検査できる
●救急に対応できる
●撮影したデータを処理して3Dなどの特殊な画像を作成できる
●X線被ばくがない
●早期の脳梗塞を画像で確認できる
●血流の情報が造影剤なしで得られる
●造影剤を使用した時の副作用の発生率がCTに比べて少ない
短所 ●X線による被ばくがある ●CTに比べて検査時間が長い
●ペースメーカー装着者、体内に金属のある人は検査できない場合がある
●検査中の体動に弱く、特に上腹部の検査で息止め不良では良好な画像が得られない
●閉所恐怖症の方は検査が難しい

CTの画像

患者さまはベッドに寝ていただき、約10秒間の息止めをしていただくだけで、心臓全体を検査することができます。


図は脳の血管を撮影したものです。CTでは撮影したデータを元に画像処理を行うことによって、3Dの画像などを作成することができます。

MRIの画像

図1は撮影範囲を示しています。
図2は広範囲を1秒程度で撮影したものです。繰り返し撮影することで、血流の動きを観察することができます。

図1は脳の白くなった部分は初期の脳梗塞です。
図2は脳梗塞の血管の状態です。右の矢印の血管が詰まってしまい、画像に写し出されていません。
図3は脳血管の正常画像です。図2の矢印の部分の血管がきれいにあるのが分かります。

血管造影検査・概要


最新型血管造影検査装置(INNOVA 3100)

連続でX線を放出しながら、各部位・臓器に適したカテーテルと呼ばれる細いチューブを目的とする血管内に挿入し、そのカテーテルに造影剤を注入し、血管の流れ、形態を撮影します。
また、この手技を用い、血管内治療も行います。

●最新型血管造影検査装置(INNOVA 3100)
今回更新された機器は、被ばくを抑えつつ、画質向上を可能とした最新の機器です。
高速にアームを回転しながら画像を収集することで、3D画像を作成し、診断や検査手技をサポートします。


●頭頸部血管造影検査
脳血管の病気(脳動脈瘤・脳動静脈奇形・頚動脈狭窄症など)や脳の腫瘍の診断又は治療が主な検査目的となります。
血管内治療としては、脳動脈瘤に対し、コイルという金属製の針金を挿入し、動脈瘤をつぶし、瘤の破裂を未然に防ぐ治療など行います。

左の画像の矢印には脳にできた瘤を示しています。これに対し、右の画像は瘤をコイルで詰めた治療後の画像です。

●胸部・腹部血管造影検査
肝臓・膵臓・腎臓などの疾患と血管との関係を調べます。疾患によっては(肝がんや外傷など)は薬剤を注入したり、血管を閉塞させたりする治療を行う場合があります。

左の画像の矢印は肝細胞癌を示しています。これに対して右の画像は、癌を栄養する血管を詰めて治療した後の画像です。癌の染まりが消失しています。

●心血管造影検査
カテーテルを挿入して、心臓又は心臓に栄養血管である冠動脈に造影剤を注入し、心臓の形態であったり冠動脈の状態を動画で捕らえる検査です。
また、冠動脈の血管に狭窄・閉塞があった場合、特殊なカテーテルを使用し、血管を膨らましたりして血管の拡張を行います。


心臓に栄養を送る血管が狭くなっています。

バルーンで血管内を膨らまして血管の拡張を行っています。

血管が拡張されて、血液が良好に流れ始めるようになりました。

DR検査・概要

連続でX線を照射し、人体を透過したX線を電気信号に変え、透視画像がモニタに写し出されます。
そのモニタに写し出された画像を観察しながら、検査及び治療を行う検査です。
主な検査としては、胃透視、注腸検査、尿管造影検査、胆管造影検査などです。

●胃の透視検査
バリウムを飲んで頂き、食道、胃、十二指腸の形状、動き、粘膜の状態を観察しながら様々な方向から透視を行い、ガンや潰瘍などについて調べる検査です。
[発泡剤について]
胃透視の検査直前に発泡剤という薬を飲みます。通常縮んでいる胃を膨らますためのもので、ゲップが出そうになりますが、指示があるまでできるだけ我慢してください。

●胃透視と内視鏡との違い

  胃透視 胃カメラ
長所 ●胃の全体がよく分かる
●食道の動き、食べ物の通る一連の様子が観察できる
●胃壁の表面(粘膜)の色、様子が直接観察できる
●組織検査が可能である
短所 ●バリウムが飲みにくい
●検査後、便秘になる可能性がある
●胃カメラが飲み込みにくい

[検査にあたっての諸注意について]
検査の前日夜9時より絶飲食となります。
検査前には胃の動きを抑えるお薬を肩に注射します。
また、緑内障、心臓疾患、前立腺肥大のある方は担当看護師あるいは放射線技師に申し出てください。

検査後はバリウムの排泄を促すために下剤を服用していただきます。

●注腸検査
肛門からバリウムと空気を注入し、直腸、S状結腸、結腸など大腸全域を観察することができます。

[検査にあたっての諸注意など]
注腸検査をするにあたって、検査する前に大腸をきれいにすることが最も重要となります。
検査前日には便などの残渣物が残らないような食事を摂り、多量に下剤を飲んでいただきます。

図1の矢印は結腸の癌によって内腔が狭くなった状態です。図2の内視鏡カメラで見ても、内腔が癌によって狭くなっていることが分かります。


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