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令和6年度 川内市医師会立市民 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 38 39 45 82 177 530 904 799 345
当院では主に、循環器内科、呼吸器内科、脳神経内科、外科、整形外科、脳神経外科の6つの診療科が入院にあたっています。この指標では、年齢層の違いによる入院診療をお受けになった患者数を示しています。当院では、がん、脳卒中、虚血性心疾患、骨折等の比較的高齢者に多い傷病の比率が高いため、令和5年度同様、70歳代の患者さんが最も多く、80歳代も多い傾向にあります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x5xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-手術なし-処置2:5あり 24 4.92 4.42 0.00% 74.88
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 23 8.96 4.54 8.70% 74.00
060035xx99x3xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-手術なし-処置2:3あり 19 5.00 6.13 0.00% 61.26
060040xx99x6xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍-手術なし-処置2:6あり 17 4.35 4.59 0.00% 62.47
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 12 11.75 9.08 16.67% 67.08
外科は、消化器系の疾患を多く診療していますので、上位に直腸癌や結腸癌が多くあります。具体的な流れの一つとして、消化器内科で検査を行った後、当科にて手術を行い、化学療法(抗がん剤治療)の短期入院を繰り返す、というものがあります。短期入院を繰り返すため、化学療法による入院の患者数が上位に入っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術 肩、股等 167 37.88 25.29 31.74% 83.84
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等 67 35.78 21.38 7.46% 77.22
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)-手術なし 43 32.09 19.16 18.60% 80.88
160760xx01xxxx 前腕の骨折-骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 36 16.28 5.95 8.33% 70.58
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等 23 27.22 18.76 0.00% 71.30
整形外科は、骨折などの外傷性疾患を中心に、四肢、関節、脊椎など整形外科全般にわたる疾患の診療・治療にあたっています。特に近年の高齢化に伴い、大腿骨近位部骨折の患者さんが多く、手術症例も毎年上位に入っています。昨年度も例年同様、大腿骨近位部骨折が最も多い患者数となりました。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-その他の手術あり-処置2:なし-副病:なし 52 17.14 9.83 34.62% 78.35
010060xx99x40x 脳梗塞-手術なし-処置2:4あり-副病:なし 43 22.44 16.89 32.56% 72.28
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 24 22.71 18.68 41.67% 68.08
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-手術なし-処置2:なし-副病:なし 23 11.39 7.99 8.70% 61.70
010060xx99x20x 脳梗塞-手術なし-処置2:2あり-副病:なし 16 26.38 16.94 12.50% 73.50
脳神経外科は、脳血管障害、頭部外傷、良性脳腫瘍、機能的脳神経外科疾患などに対し手術を中心に診療にあたっています。また、脳動脈瘤、脳梗塞に対して、症例によっては脳血管内手術を行っています。脳卒中においては、脳神経内科とともに川薩医療圏内の救急の症例を多く手がけ、また、リハビリテーション専用の施設・スタッフが充実しており、急性期から積極的なリハビリテーションが可能です。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞-手術なし-処置2:4あり-副病:なし 64 30.13 16.89 31.25% 76.41
010060xx99x20x 脳梗塞-手術なし-処置2:2あり-副病:なし 51 21.26 16.94 31.37% 76.27
010230xx99x00x てんかん-手術なし-処置2:なし-副病:なし 21 8.48 6.89 9.52% 59.33
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー-処置2:4あり-副病:なし 14 22.64 15.45 7.14% 62.29
010060xx99x41x 脳梗塞-手術なし-処置2:4あり-副病:あり 13 23.54 29.66 61.54% 86.46
脳神経内科は、主に脳血管障害(脳梗塞、一過性脳虚血発作、脳出血)、髄膜炎、脳炎、てんかん等の神経救急疾患に加え、パーキンソン病、認知症、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、末梢神経障害、多発性硬化症、重症筋無力症、筋炎、頭位変換性めまい症といった様々な専門的疾患診療にあたっています。
昨年度は上位2つを脳梗塞による入院が占める結果となりました。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり-処置2:なし 81 2.72 3.03 0.00% 73.99
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:なし 50 7.54 8.16 6.00% 70.18
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置2:なし 46 13.85 16.40 26.09% 83.22
040110xxxx00xx 間質性肺炎-処置1:なし-処置2:なし 39 16.82 18.68 38.46% 79.28
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:なし 36 12.69 13.41 41.67% 74.22
呼吸器内科は、肺癌や肺炎を中心に診療にあたっています。川薩保健医療圏内(薩摩川内市、さつま町)と、近隣のいちき串木野市、阿久根市などから広く患者さんを受け入れ、抗がん剤治療や緩和医療が行われています。肺がんについては、診断から治療まで行い、手術や放射線治療は他の医療機関と連携して行っており、終末期も安心して過ごせるように、在宅医療機関とも協力し、患者ケアにあたっています。また、肺炎の患者さんは、地域からの比較的重症度の高い患者さんの診療を行っています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、1,2あり-処置2:なし 80 4.91 4.18 0.00% 74.15
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:1あり-処置2:なし 50 3.28 3.07 0.00% 71.10
050130xx9900x0 心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 42 18.62 17.33 35.71% 85.33
050030xx03000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、1あり-処置2:なし-副病:なし 40 14.88 11.37 10.00% 67.25
050210xx97000x 徐脈性不整脈-手術あり-処置1:なし、1,3あり-処置2:なし-副病:なし 30 14.07 9.59 10.00% 80.43
循環器内科は、狭心症並びに急性心筋梗塞などの虚血性心疾患や心不全の患者さんの診療を中心に診療にあたっています。心臓カテーテル検査や血管内治療も行っており、緊急検査・治療にも対応しています。最近は患者さんが高齢化しており、肺炎と心不全の合併など併存疾患も多く、他科とともに協力して加療しています。また、クリニカルパスを用いて、カテーテル検査での入院は2泊3日、治療は3泊4日を基準として診療を行い、入院期間の適正化を図っています。昨年度は狭心症等のカテーテル治療入院が最も多い患者数となりました。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
06007xxx9907xx 膵臓、脾臓の腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:7あり 10 5.00 5.53 0.00% 70.50
消化器内科では、消化器疾患の内科的治療(ポリープ切除など)を行う患者さんや、内視鏡検査を行う患者さんを中心に診療を行っています。非常勤医のみのため、外科などと協力しながら診療にあたっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - 1 8
大腸癌 - - 11 - - 69 2 9
乳癌 - - - - - - - -
肺癌 - - 11 109 79 54 1 8
肝癌 - - - - - - 2 6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院では主に、肺がん、大腸がん、胃がんに対し診療を行っております。
大腸がん、胃がんの患者さんは、手術療法、化学療法、術後化学療法など幅広く対応し、治療にあたっています。
肺がんは、ステージⅠ~Ⅱのがんの切除が可能な患者さんについては他院と連携し、手術後の化学療法を呼吸器内科で行っております。ステージⅢ~Ⅳの切除不能がんの患者さんに対しては、化学療法から緩和ケア、終末期まで積極的に治療しています。
当院は鹿児島県がん診療指定病院です。化学療法室と化学療法に携わる認定薬剤師、認定看護師がおり、副作用に注意しながら治療を行います。
尚、患者数が10未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、-(ハイフン)表記としています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 10 6.50 45.40
中等症 58 12.88 77.24
重症 30 16.97 83.27
超重症 - - -
不明 - - -
市中肺炎とは、普段の社会生活を送っている中で罹患した肺炎のことをいいます。重症度は「尿素窒素(BUN)」「動脈血酸素飽和度(SPO2)」「血圧」の結果、および「意識障害」「免疫不全状態」「肺炎重症度規定因子」を基準に沿って評価し、その結果を合算したものになりますので、評価数値が高ければ重症となります。この指標では、重症度別に当院で治療を行った患者さんの人数、入院期間、年齢を示しております。当院は地域の中核病院として、地域のニーズにより、軽症から重症まで幅広く患者さんを受け入れております。
尚、患者数が10未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、-(ハイフン)表記としています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 212 27.99 78.22 36.58%
その他 45 20.87 73.13 3.11%
脳梗塞とは、脳に栄養を与える動脈の閉塞、または狭窄のため、虚血をきたし、脳組織が酸素又は栄養不足のため壊死、または壊死に近い状態になることをいいます。また、それによる諸症状も脳梗塞と呼ばれることがあります。脳梗塞は、発症後少しでも早い治療開始が望まれます。この指標では、発症日の違い(急性期・慢性期)による転院率、入院期間の違い等について示しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 19 1.32 6.68 10.53% 75.84
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 14 3.29 5.71 0.00% 57.43
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
外科は、腹腔鏡下胆嚢摘出術、鼠経ヘルニアの手術を例年多く手がけております。また、がんの患者さんの化学療法(抗がん剤治療)を行うための常置型の「ポート」と言われるものを埋め込む手術も行っています。腹腔鏡下手術は、傷も小さく体への負担が少なく、短期間の入院での手術が可能になります。
尚、患者数が10未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、-(ハイフン)表記としています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝) etc. 112 2.29 30.31 6.25% 74.63
K0461 骨折観血的手術(大腿) etc. 111 2.48 34.44 37.84% 82.99
K0811 人工骨頭挿入術(股) 76 3.15 34.45 31.58% 85.96
K0462 骨折観血的手術(前腕) etc. 56 4.27 18.57 23.21% 67.79
K082-7 人工股関節置換術(手術支援装置を用いる) 35 1.91 32.00 8.57% 72.14
整形外科は、地域から手術が必要な骨折患者、脊椎疾患、股関節、膝関節の手術が必要な患者さんを多く受け入れております。骨折の患者さんは、緊急に手術が必要な患者さんも多く、入院後手術までの日数が短い方が多くいます。
当院では2024年よりロボティックアーム手術支援システム「MAKO(メイコー)」を用いた人工股関節置換術と人工膝関節置換術を開始しました。MAKOにより、これまで手術医の経験や技術に頼っていた骨の削り方や人工関節の設置角度などの細かい調整を正確に行うことが可能になります。人工関節の設置精度の向上、合併症の低減や手術の早期回復なども報告されており、患者さんに大きなメリットのある最先端の治療と言えます。
また当院は、地域において急性期を担う役割があり、一定のリハビリが終了すれば、地域のリハビリ可能な医療機関に転院していただき、治療を継続するケースがあります。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 etc. 43 1.09 13.56 41.86% 81.65
K178-4 経皮的脳血栓回収術 20 0.00 27.10 70.00% 81.15
K1781 脳血管内手術(1箇所) 10 8.10 36.30 20.00% 66.00
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -
脳神経外科は、転倒などで頭部を打った患者さんの頭の中に溜まった血種を小さい穴を開けて吸引、洗浄する「慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術」を多く手がけています。このような患者さんは緊急手術することが多く、術前日数は大変短くなっています。また、脳梗塞を発症された患者さんの緊急手術(経皮的脳血栓回収術)も多く手がけています。昨年度は「慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術」が最も多い結果となりました。
尚、患者数が10未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、-(ハイフン)表記としています。
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K496-5 経皮的膿胸ドレナージ術 11 0.18 20.91 72.73% 78.73
K5091 気管支異物除去術(直達鏡) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
呼吸器内科では、膿胸(肺の外側の胸腔内に膿が溜まる状態)の治療でドレーンという管を使って、膿を外に出す「経皮的膿胸ドレナージ術」を行っています。
呼吸器内科での入院中に消化器疾患を発症した際は消化器内科に診察を依頼し、内視鏡的治療を行うことがあります。また、呼吸器内科での治療を行っていく中で気管切開を行う方針となった際は外科へ依頼し気管切開術を行うこともあります。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 58 2.47 3.21 5.17% 74.41
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 29 6.52 8.66 13.79% 79.72
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 24 1.67 2.71 8.33% 76.04
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 19 0.00 12.63 0.00% 68.89
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 19 1.63 4.42 21.05% 75.74
循環器内科は、致死的不整脈である急性心筋梗塞と不安定狭心症に対して、24時間365日昼夜問わず、救命を目指してカテーテル治療を行っています。安定型狭心症に対しては、症状緩和目的に2泊3日/3泊4日の短期入院でのカテーテル治療を行っています。
また、めまい、意識消失の原因となる洞不全症候群・房室ブロックに対しては、ペースメーカー移植を行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 20 0.68%
異なる - -
この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上にはゼロにはなりえないものの、少しでも改善すべきものとして、敗血症、播種性血管内凝固症候群、手術・術後の合併症、その他の心筋症について、入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して対象患者数と発症率を示したものです。
尚、患者数が10未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、-(ハイフン)表記としています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
398 379 95.23%
肺血栓塞栓症は、血栓の大きさや血流の障害の程度によって軽症から重症までのタイプがあります。血栓によって太い血管が閉塞してしまうような重篤な場合には、肺の血流が途絶し、酸素が取り込めなくなり、ショック状態から死に至ることもあります。このため、危険レベルに応じた予防を講じることが推奨されおり、対策として、静脈還流を促すための弾性ストッキングの着用や間歇的空気圧迫装置の使用、抗凝固療法があります。これらの予防策はガイドラインに則り、発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者が対象となります。
周術期の肺血栓塞栓症の予防行為の実施は、発生率を下げることにつながります。昨年度は95.23%の方に予防対策が実施されていました。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
567 545 96.12%
広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に血液培養検査を行うことは、望ましいプラクティスとなります。また、血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。当院の昨年度の実施率は96.12%と高い結果となりました。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
243 226 93.00%
不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
昨年度の細菌培養実施率は93%という結果になりました。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
56,538 188 3.33%
入院による環境の変化や疾患そのもの、治療・手術による影響などで、入院中に転倒・転落を起こすことがあります。
転倒・転落への対応としてまず大切なのは予防となります。入院時、患者の転倒・転落のリスク評価を行いそれに基づいた予防策の検討・実施を行っています。
昨年度の転倒・転落発生率は3.33%という結果になりました。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
- - -
インシデント報告において転倒転落報告は、薬剤に次多い事象となります。
転倒転落を完全に防止することはできませんので、その中の受傷率(患者影響度レベル3b以上)の発生を抑制することを目標に対策実施をしています。
「-(ハイフン)」は、10件未満であり、良好な結果であるといえます。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
497 460 92.56%
細菌感染を起こしていないが、手術後の感染を防ぐために、あらかじめ抗生物質を投与することを予防的抗菌薬投与といいます。
手術開始直前に抗菌薬を点滴などで投与することによって手術後の感染を抑えることが期待されています。
当院の昨年度の手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率は92.56%という結果になりました。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
55,104 98 0.17%
褥瘡は、看護ケアの質評価の重要な指標の1つです。褥瘡は、患者のQOLの低下を来すとともに、感染を引き起こすなど治療が長期に及ぶことによって在院日数の長期化や医療費の増大などにもつながります。
当院では全入院患者に褥瘡の危険因子について評価を行い、リスク有と判定された患者も含めて専任の医師、専任の看護師(皮膚・排泄ケア認定看護師)、各部署の看護師が共同で予防計画(褥瘡対策に関する治療計画書)を作成します。計画に沿って病棟のスタッフが毎日のケアを行う体制になっています。また、多職種で褥瘡対策委員会を編成し、褥瘡の予防、早期発見、早期治療、悪化予防に努めています。
昨年度のd2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率は0.17%という結果になりました。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
2,241 1,923 85.81%
早期に低栄養リスクを評価し適切な介入を行うことで、在院日数の短縮や予後の改善につながります。
昨年度の65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合は85.81%という結果になりました。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
52,503 1,979 3.77%
身体拘束とは、医療的な配慮がなされた抑制用具により、体幹や四肢の一部あるいは全部を種々の程度に抑制する行動の制限です。患者さんの人権を尊重し、身体的拘束を必要としない状況の実現をめざし日々取り組んでいます。
昨年度の身体的拘束の実施率は3.77%という結果になりました。
更新履歴
2025年9月26日
令和6年度病院指標を公開しました。
2024年9月30日
令和5年度病院指標を公開しました。
2023年9月29日
令和4年度病院指標を公開しました。
2022年9月14日
令和3年度病院指標を公開しました。
2021年9月15日
令和2年度病院指標を公開しました。
2020年9月28日
令和元年度病院指標を公開しました。
2019年9月27日
平成30年度病院指標を公開しました。
2018年9月28日
平成29年度病院指標を公開しました。
2017年9月27日
平成28年度病院指標を公開しました。
2016年9月29日
平成27年度病院指標を公開しました。